まず、ドンタップ省の指導者を代表して、在ホーチミン日本国総領事、政府機関、部門、組織、協会、労働組合、企業のリーダーの代表者の皆様に喜んで歓迎いたします。皆様は、貴重な時間を費やして「2023年のドンタップ省主催投資誘致関連会議」に直接およびオンラインで出席して下さって、敬意を表し感謝いたします。皆様の健康、幸福と成功を心からお祈り申し上げます。

本日の会議は、ベトナムと日本が国交樹立50周年を祝うために多くの有意義な活動を行うと言う非常に特別な背景の中で開催されています。ちょうどこの時期、ベトナム大統領は日本を公式訪問中で、両国関係は新たなレベルに達し、色んな分野の協力の機会が開かれています。過去50年にわたり、ベトナムと日本の友好協力関係はあらゆる分野で強く、包括的かつ実質的に発展し、印象的な成果ができて、特に両国がアジアの平和と繁栄のための幅広く戦略的パートナーとしての地位を高めました。日本はベトナムと最も多くの二国間および多国間自由貿易協定（FTA）を締結したパートナーであり、極めて重要な協力枠組みを構築し、両国間の貿易、投資、ビジネスなどの貿易関係の促進に貢献してきました。

2022年の両国の二国間貿易額は500億ドル近くに達するとみられ、そのうちベトナムから日本への輸出額は242億ドル、日本からの輸入額は234億ドルとなります。日本はベトナムにとって第4位の貿易相手国であり、第3位の輸出入相手国でもあります。特に、長年にわたり、日本はベトナムにおける主要なODA投資・援助相手国として続けています。

長年にわたり、ドンタップ省は多くの日本の地域、組織、個人との協力活動を以下のように行いました。

(1) 2015年以来、茨城県はドンタップ省の調査、研究、機械化、農業開発、協同組合などを支援してきました。

(2) ドンタップ省の農業発展のために共同研究、技術移転、高品質植物品種に関して渡辺和夫教授およびつくば植物イノベーション研究センターとの協力プログラムを行いました。

(3) 日本アジア教育保健福祉研究所との連携によって、和歌山大学との博士研修協力プログラムを行いました。

(4) ドンタップ省の社会経済発展状況に応じた農業部門のデジタル変革の活動としてつオンチョ HoneyBee ソフトの展開をサポートするサムシングズ グループとの協力プログラム。

(5) シード・トゥ・テーブル組織による有機農業開発プロジェクトは、小規模農家や学校に有機農業の実践を支援し、周囲の人々が有機農業についてより多くの知識を理解できるように目指して、2019年5月から現在まで実施されています。これにより、ドンタップ省の農業と教育の分野における有機農業の重要性を積極的に認識されました。

(6) ドンタップコミュニティカレッジ（学年度2022年～2023年）は、日本の農業高校モデルを導入し、食品技術、栽培、植物保護を専攻する質の高い中級農業研修プログラムを教えています。

(7) 2014 年から 2023 年 10 月まで、ドンタップ省は労働者を日本に派遣するプログラムで 10,000 人以上の労働者を派遣しました (2023年の　10か月間で、省全体の海外へ出稼ぐ合計1,510人の労働者のなか、日本に行って働いた1,278 人の労働者がいて、ほぼ85%を占めています)。

2022 年だけで、日本市場への輸出入総額は1.817万ドルに達し、2023 年の8か月で2.050万ドルに達すると予想されています。主な輸出品目は：革靴、魚介類、米加工品、繊維製品、コラーゲン、エビセン、果物など... 主な輸入品目：繊維・衣料品原料、飼料加工原料、医薬品などです。日本が輸入する必要がある製品は、ドンタップ省の強みで、日本企業への大きな供給源となる潜在力です。

ドンタップ省はメコンデルタにある省で、面積は3.380㎢以上です。ドンタップ省は農業生産の重要な省であり、国内トップクラスの生産量を持つ米や水産物の他、カオランマンゴー、チャウタンリュウガンや柑橘類など日本への輸出を促進する有名な果樹も数多く栽培されています。また、国内最大規模の古い歴史がある花栽培地域のひとつであるサデク花村もあり、毎年1.200万以上の観賞用の花製品を提供しています。主要な農業生産地域には、独特な文化的特徴と豊かな歴史的伝統に富んだ観光スポットや面白い体験の所に繋がります。

この分野では、高品質で多様な品種の開発への協力と投資の呼びかけに重点を置いています。特に米、マンゴー、ナマズ、ハス、観賞用の花などのドンタップの主要の農産物の加工産業を発展させ、農業バリューチェーンを高める投資を呼びかけます。

人口が 160 万人を超えるこの省には豊富な若い労働力があり、そのうち 40% 以上が訓練を受けており、10.000 人以上が海外で働いた経験があります。ドンタップ省に投資する企業や日本で働く労働者を募集する企業にとって、ますます質の高い豊富な人材はドンタップ省の利点です。

ドンタップ省は、企業と一緒に同行する事は各レベルの指導者の最高の責任と約束しています。タンキエウ、タンラップ、チュオンスアン、クアンカイン、国境ゲート経済特区（ドンタップ省は2か所の国境ゲート（ツォンフォクとジンバ)があります）などの省内の多くの工業団地や工業区に投資するプロジェクトを迅速に展開するために、企業にとって最も有利な条件を準備しています。交通インフラも促進と完成に注目しています。

アンフー～カオラン高速道路の建設を加速して、開通すればホーチミン市からドンタップ省までは約2時間の移動時間が短縮されます。ティエン川のほとりに位置する 2 つの港を備えた水路の交通システムは、海やカンボジアへの商品の物流に便利です。それに伴い、優遇政策や迅速な行政手続きなどで投資家、特に日本の投資家を広くオープン的に歓迎します。

ドンタップ省は、次の目標と願望を多く設定しています。成長率は 7 ～ 7.5%/年で維持されました。ベトナム首相からのオーダーで、近代的な農村地域、エコロジー農業、スマートファーマーの先駆的な省とモデルとなるのが期待されています。また、デジタル変革とスタートアップの促進における高い要件を設定しています。自己の強みとともに、積極的に投資誘致を行って、本日の会議もドンタップ省の願望と目標の実現を実施する一環です。

私たちは、潜在力、強み、機会、政策を最も鮮明で直観的かつ多様な形で皆さんに紹介します。ドンタップ省と日本の間の協力と投資を促進するために、この会議の参加者、特に日本企業のニーズ、要望、提案、意見に耳を傾けることが私たちの仕事であり、心から受け取り、交流したいと考えています。そして、できるだけ早くお互いを理解し、団結し、ドンタップ省に投資、発展、成功できるようにし、ドンタップ省と一緒に発展できるようにします。 PCI省競争力指数において15年連続でベトナムのトップに入っているドンタップ省は、日本企業が選定をする際に優先すべき理想的な投資環境を持つ地域であると確信している。私たちの潜在力が皆様のチャンスになるように。

ドンタップ省はピンクの蓮の地として有名ですが、日本でも蓮は人々の文化的、精神的において重要な位置がある花です。この同様点と、協力の伝統、ベトナムと日本の特別な関係は、新たな協力を推進するための重要な前提となり、日本企業に新たな機会を切り開くことになるでしょう。それは本日の「2023年のドンタップ省主催投資誘致関連会議」の成功から始まるでしょう。

改めて、省の指導者を代表して、本日の会議に貴重なお時間を下さって、ご出席いただきました在ホーチミン日本国総領事様、関連部門の指導者、企業の皆様に感謝を申し上げます。

どうもありがとうございます！

レ・コック・フォンドンタップ省党委員会書記。